「実りの秋、さて収穫は?」 (11月号)
農作物の収穫の時期を迎えています。それにしても心が痛むのは、農家の人が精魂込めて育てた作物が一夜のうちに盗まれる事件が頻発していることです。この臼杵市でも起こったそうです。土作りから入れると何年間にもわたる苦労が報われる最後の1日の喜びを奪う、言い換えれば人のやり甲斐や生き甲斐を奪ってしまう許せない出来事です。それでなくても農家の人は厳しい自然と闘っているのに、人の心まで信用できなくなるなんて悲しいことです。実りの秋に嘆きから始まってしまいました。
さて、本校では今年度から秋の遠足を実施することになり、先日、音楽鑑賞会と組み合わせてサイクリング遠足を行いました。学校週5日制で行事精選、授業時数確保のご時世に逆らって取り入れました。もちろん校内で侃々諤々議論の末、意義を確認しての導入です。
1年生は、臼杵の町中散策、2・3年生は、臼杵石仏見学です。町中の史跡や臼杵石仏を実際に見学したことのない生徒がかなりいることも行ってみてわかりました。秋晴れの下、郷土臼杵のすばらしさを再発見する良い機会になり、生徒にとってとても有意義な1日になりました。生徒は大喜びでした。
話変わって10月末に、県教委作成の冊子が配られました。表題が教職員用は「安心して学べる学校づくりをめざして〜ストップ!!ザ・スクール・セクハラ」、生徒向けは「ENJOY スクールライフ」のA4見開き2ページです。内容は、生徒を不快にさせる教職員の性的な言動について、事例を挙げてその防止や相談を呼びかけるものです。
生きる力と学力の充実を目指して頑張っている教職員に、「安心して学べる学校づくりを」「ストップ・ザ・スクールセクハラ」と訴えなければならない現状に怒り、憂えずにはいられません。教職員の信用も地に堕ちた感があります。
また嘆きになりそうですが、学校だから安全、教職員だから安心が昔話ではなくまだ生きていることを実証していこうという思いを一層強くしています。
生徒は今、文化祭クラス合唱の自主練習の真っ最中です。とても難しい曲のパートが聞こえてきます。職員会議で、クラスの展示と劇に賞を付けてはどうかと提案がありました。「全クラスに賞を」派と「1位だけ賞を」派に分かれ白熱した議論になりました。結論が出ず宿題になりました。皆さんどうお考えですか。
2003年11月 1日
臼杵市立北中学校
校長 |