「長 月 雑 感」 (9月号)
名月を愛でる季節となりましたが夜空の主役は、地球に最接近している火星に奪われた感があります。
「9時頃、南東の空低く見える赤い星が火星だよ。5万7千年ぶりの大接近でマイナス2等星の明るさ、200m先の100円玉の大きさ(?)で見えるよ。」なんて、自分でも理解不能なことを解説したがるにわか天文学者が現れた家庭もあるのではないでしょうか。
冷夏といわれた天候不順の夏休みが終わる頃になって、この厳しい残暑はどうしたことでしょう。しかし、グターっとしているわけにはいきません。
二学期初日、始業式の午後、ジリジリ焼けつくグラウンドに出て全校生徒で草取りをしました。みっちり1時間、みんなでいい汗をかきました。学年別に分担した場所がとてもきれいになりました。
2日目、登校してすぐ班別学習を始める3年生の教室を回ってみると、おしゃべりも忘れてみんな下敷きで汗ばんだ顔や頭を扇いでいる最中でした。「暑かったらエアコンつけてもいいよ。」と冗談を言うと、「えっ」と言って黒板の横のスイッチを思わず見た生徒もいました。もちろん教室にエアコンはありません。
当然のことながら今年も二学期が始まりました。どこまでも夏休みが続いて欲しい気もするけれど、この節目、区切り目があるからこそ人間進歩するのです。
さて、長期の休業明けに教員がまず注意を払うのは生徒の心の変化です。学校に縛られない生活のなかで子どもたちが何を考え、何に興味を持ってどんな毎日を送っていたのか、問題行動はなかったのか、家庭との連絡も含めて子どもの心の変化を捉えることから二学期がスタートします。
もっとも、本校では長期休業中とはいっても1週間に1度も学校で顔を見ない生徒はほとんどいません。何らかの形で生徒は教職員と顔を合わせています。
二学期は、体育大会、文化祭、中体連新人戦、県新人戦、音楽鑑賞会、英語・国語弁論大会、駅伝予選、研究発表会など目白押し。ややもすると平常心で授業に集中できないほど行事が続きます。「あれが終わったら勉強に集中しよう。」では、2学期そのものが終わってしまいます。
生徒も教職員もギアチェンジを素早くその時々に集中して、ビーズに一つ一つ糸を通していくように色鮮やかに二学期を編み上げていきたいものです。
2003年 9月 3日
臼杵市立北中学校
校長 |